システム工学 (System Engineering)

(1) 目的・ねらい

"System"の語源は"sys=together+histanai=to set → synistanai"であり,構成要素と全体の関係を工学の立場から追求するのがシステム工学である.システム工学には多種多様な内容が包含されるが,重要なことは若いときに解析力・分析力を向上させることである.この授業では数理的手法の基礎を理解することに重点をおく.

(2) 授業概要・方法

  1. システム工学序論
  2. 線形計画法の理論
  3. 線形計画法の例題
  4. 2段階シンプレックス法
  5. 双対問題と双対定理
  6. 双対問題の例題
  7. ゲームの理論,ゼロ和2人ゲーム
  8. ミニマックス原理,混合戦略
  9. 非ゼロ和2人ゲーム,Nash均衡
  10. 非線形計画法
  11. Kuhn-Tuckerの定理
  12. 降下法
  13. 組合せ最適化

(3)参考書

一森哲男著「数理計画法」オーム社
今野 浩著「線形計画法」日科技連

(4)履修目標

各手法について次の3点を理解する.

  1. 対象のモデル化
  2. 解法の原理
  3. アルゴリズム

(5)履修条件および関連科目

線形代数IおよびIIの知識を前提として授業を進める.

(6)成績評価の基準

期末試験70%,小テスト,レポート30%で判定する.


授業で配布する資料等

  1. 線形計画法の基礎
  2. 線形計画法の例題
  3. 線形計画法の計算例(その2)
  4. 2段階線形計画法の計算例
  5. 2次計画法(有効制約法)

その他の情報

  1. 計算量のはなし (MinesweeperとP=NP?問題)

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